フロントエンド開発グループの振り返り会についてご紹介

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出前館の Web フロントエンド開発グループの EM(エンジニアリングマネージャー)をしている白石です。

私の所属しているフロントエンド開発グループでは振り返り会を実施しております。

振り返り会の目的はグループ内でのよかったこと&改善点の発見、お悩み事相談などをし次の改善に繋げていき、より良いチームを目指すことです。

また、ほぼフルリモートな働き方をしているグループなので、一堂に介してコミュニケーションをワイワイと取る場を作りたかったのもあります。

今回はその振り返り会の手法や実際の成果物をご紹介いたします。

目次

KPT

KPT 法はかなりメジャーなため、詳細な説明については割愛させていただきます。

検索されると多くの記事が出ますし、本も出版されておりますが、簡単にいうと、Keep /Problem / Try の3つの観点で行動を振り返えるフレームワークです。フロントエンド開発グループでは毎週金曜日の夕方に全員で KPT 法を使った1週間の振り返り会を Zoom & Miro で実施しております。この振り返り会は2年以上続いております。

Miro のスクショ

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目的・ゴール

一週間の単位で PDCA を回し、お互いが協力しながらチームを改善していくことを目的としています。

フロントエンド開発グループのメンバーは16名で、それぞれが別の案件を抱えてパラレルに活動しているため、プロジェクトで発生した問題や試して良かった知見を共有する場としております。

また一週間と短いスパンで振り返りをすることで改善のボリュームを小さくカジュアルにできるようにしていますが、単純に忘れないうちに、問題意識の熱のあるうちに改善へ繋げたいという意味もあります。

出前館が開発・運用するシステムは、主に加盟店用とドライバー用、コンシューマー用という3種類があります。

やってみて

私のグループでは、動きが良かった人、誰かを助けた人などを褒め合うことが自然と Keep で挙げられており、とても良いチームだなと思っております。また、Problem がでてできたプロジェクト中での、ディレクトリ構成や進行の悩みなどをすぐさま解決できるのも良いポイントです。

根深く議論が長引きそうな Problem は別途 MTG することを Try として、アサインされた人が MTG を開催して問題を先送りしないよう都度解消しています。

リモートワークで気軽に相談して良い空気が醸造できていても、タイミングが難しかったり一人で解決しなければということにもなりがちですので、発散・相談する場を作れてリモートワークの孤独感を減らせていると思っております。

メンバーの意見

    短いスパンで改善できていて良い

一週間短い説

タイムライン振り返り

こちらは SmartHR さんのエンジニアブログで紹介されていた手法です。

触発されて倣う形で我々も実行いたしました。

タイムライン振り返りをリモート開催した話 - SmartHR Tech Blog

Miro のスクショ

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目的・ゴール

出前館では半年に1回、人事評価があります。しかし、半年分の成果・プロセスなどを振り返るのは時間がかかり大変です。

せっかく頑張ったのに評価でアピールを忘れてしまってはとてももったいないです。その対策としてタイムラインで起こったイベントをみんなで振り返ろうと考えました。

SmartHR さんのブログにもあるとおり情報収集が目的です。

評価のために記憶を呼び起こしながら俯瞰して改善点があるかを探し、次のアクションに繋げていく期待で始めました。

やってみて

このタイムライン振り返りは2回実施しました。

最初の1回では半年分をで振り返ったのですが、メンバーから「半年分を思い出すのは長い、忘れている」という意見があったので2回目は3ヶ月分で振り返りを行いました。3ヶ月での振り返りはちょうどよい期間だったと思ってます。

人の付箋を見て思い出すこともあり、脳の引き出しの整理が行われて Good・Bad が活発に出てきました。Next-Action については数が少なかったのですがく、毎週の KPT で解消できているのではという考察もありました。

モチベーションのグラフはマネージャーとしてはとても興味深く、PJ の中断、体調不良、複数案件抱えていた時期などメンバーがどのような時にモチベーションが下がってしまうのかをヒヤリングできました。

また、時期によっては同時に低下していたりして外的要因でなにか発生したかを分析するきっかけともなりました。

メンバーから見た感想

    今期の目標を振り返れた。

意外と3ヶ月でも覚えていないことがあった。

    モチベーションの線楽しい。心配していたメンバーのモチベーションが可視化されて安心した。

    感想

    メンバーの時間をもらっておきながら効果がなかったらなど考えてしまい、振り返り会はいつも緊張しますが、設定した目標は達成できているので、EM初心者としては自信に繋がっています。まだEMとしては経験が浅く未熟で手探りながらチームにフィットした改善方法を引き続き試していこうと思っております。

    出前館は社員のみんながデータを大切にしています、会社で働いている人も優秀な方々ばかりです。裁量も大きいですし、かつ自分の仕事や判断したことを尊重してもらえる環境だと感じています。

    出前館では、チームを良くしていく試みを各チームにて行なっており、フロントエンド開発グループではこんな感じでチームを開発しております。一緒にチームを改善しながらフロントエンド開発をしたい方、ぜひご応募お待ちしております。

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