Executive message
役員メッセージ
- 代表取締役会長メッセージ
- これまでの「出前館」のイメージを覆す、転換期を迎える
- 出前館、第二章のスタート
- ビジネスコアは即配のデリバリーエコシステム
- 日本の抱える社会課題を解決
- 粘り強くフラットな組織
- 代表取締役社長メッセージ
- 出前館のミッションとデリバリーの先に描く未来
- 本当の勝負はここから
- デリバリーのポテンシャルの高さ
- テクノロジーで時間価値を高める
- 成長意欲のある新しい仲間と出会いたい
Representative Director and Chairman Message
代表取締役会長メッセージ
出前館、第二章のスタート
出前館は今、転換期にあります。これまではフードデリバリーサービスの印象が強かった出前館ですが、これまでを第一章とするなら、これからは第二章へと突入していきます。
我々は、「配達時間30分圏内のお店からすぐにものが届く」という、独自のエコシステムを長きに渡って築いてきました。今後は、多彩なサービスとの連携により、出前館のデリバリーエコシステムを活用した、これまでにないマーケットを作り上げていく予定です。フードデリバリーサービスという従来のイメージを覆す、大胆なビジネスモデルの拡張になります。
第二章では、食材や日用品といったノン・フードのカテゴリーから順次拡大し、それに伴いプロダクトへの大胆な投資も継続的に行い、サービスを進化させていきます。それだけでなく、グループシナジーなどを活用した各種サービスとの連携によって、ありとあらゆるものが即座に手元に届く、これまでの「デリバリー」のイメージを根本から変える世界を実現していきます。
ミッションの「テクノロジーで時間価値を高める」をより具現化させていく、第二章が幕を開けるのです。キーワードは、「即配」「社会課題の解決」「地域」です。
ビジネスコアは即配のデリバリーエコシステム
出前館のビジネスコアは、即配の仕組み(デリバリーエコシステム)にあります。従来、インターネットで買い物をするとお届けまでに2、3日かかっていたものが、我々は最短30分程度でユーザーのもとに商品をお届けすることができます。今後はこれまで数百億円を投資して作り上げてきた、出前館が誇るエコシステムを軸に、さらなる事業拡張を目指していきます。
例えば、調剤薬局との連携。即配サービスを活用して、お薬を30分で届けられる世界にできたなら、薬局に出向くのが困難な人や、仕事や家事で忙しい人たちの利便性がぐんと向上するはずです。
さらに、即配の仕組みを他サービスとどんどん繋げていくことで、新たなユーザーニーズを喚起し加速度的なビジネス拡張を見込んでいます。当社IRでも発表しました通り、既にYahoo!ショッピングとの連携も進めており、日本全国で我々のデリバリーエコシステムを活用した即配を実現することが可能となります。さまざまなものを短時間で届ける世界を作り上げることが、ミッションである「テクノロジーで時間価値を高める」の体現に繋がっていくと考えています。
粘り強くフラットな組織
出前館のカルチャーを表現するなら、「粘り強さ」と「フラット」という言葉が最適だと考えます。
私が社長として就任した2020年は、コロナの影響でデリバリーニーズが非常に高まっていた時期でした。当時はプロダクト自体も、社内の仕組みやオペレーションもレガシーな状態で、現場の苦労も大きいものだったと振り返ります。しかしその環境下でも、現場社員が今できる最善の策を選択し、事業を前進させてくれた結果、出前館は大きな成長を遂げることができました。私の社長就任の前期の連結売上は66億円でしたが、今では500億円を超えています。この数年間の実績を振り返っても、出前館は、道なき道を進んできた、粘り強い組織だと言えるでしょう。泥臭さを厭わない、力強い社員たちが、日々出前館を前進させているのです。
また、出前館では、コミュニケーションも非常にフラットです。私自身、「右向け右」のような、トップダウンの組織にはしたくありません。皆でどんどん議論していき、より良い意見を集約できる、ボトムアップ型の組織を作っていきたいです。そのためには意思を持ったメンバーを増やしていきたいですし、一見突飛なアイデアも積極的に耳を傾け、全員でより良いサービス、プロダクトを考え、提供できる体制を作っていきたいと思っています。
チャレンジ精神旺盛で、想像力が豊かな方との新たな出会いを、楽しみにしています。
Representative Director and CEO Message
代表取締役社長メッセージ
本当の勝負はここから
No.1でも全く満足していないこれまでの我々は、デリバリー業界で圧倒的No.1となるために、大胆な戦略のもと先行投資を行なってきました。どの競合よりも早く、加盟店、配達員、ユーザーの数を増やした結果、「出前館」の認知度は全国に広まりました。そして、多くの皆さまにご利用いただいたことで業界No.1の国内フードデリバリーアプリのDAUマーケットシェア* を誇るサービスへと成長を遂げました。(Daily Active Users:1日のうちアプリを利用しているユーザー数)
しかし、全く満足していません。例えば国内のフードデリバリー浸透率は数%で諸外国(アメリカは10数%、韓国や中国は約30%)と比較すると大変低く、日本のデリバリーは発展途上にあります。 デリバリーが皆さまの生活における必需サービスであるならば、デリバリー浸透率はもっと上がるはずです。厳しい見方をすれば、現時点の我々は、まだ多くの皆さんにご利用いただけるような、便利で生活の質を向上させるほどの良いサービスは提供できていない、ということになります。これからも現状に満足せず、本当に良いプロダクトを作り、便利なサービスを提供し、成長し続けられるかが本当の勝負となっていきます。
デリバリーのポテンシャルの高さ
実現したいのは「デリバリーの日常化」例えばフードのデリバリーだけをみても、人間は生きていくために、食事が必要です。食事の選択肢は、自炊、外食、テイクアウトとありますが、そこにデリバリーを日常的な選択肢として加えていきたいと考えています。
出前館は2023年実績として約7,500万件の食事をお届けしています。これを1日換算すると毎日何十万という胃袋を満たしていることになります。しかし、日本に1億2,000万人がいて、1日3回365日食べるとしたら、我々は日本の胃袋の0.1%も満たしてないことになります。これが出前館の伸びしろです。
これからはフードに加え、皆さまの生活必需品のデリバリーにも力をいれていきます。買い忘れたパンや卵、急に切らしてしまったシャンプーや電池、重たくてかさばるペットボトルやトイレットペーパー、体調がよくない時の風邪薬や栄養剤。おそらくこれらは皆さまご自身に身近な体験であり、直ぐにデリバリーされるとどれだけ便利であるか想像がつくかと思います。さらに、遠方にいるパートナーの誕生日にお花やプレゼントを当日に手配することや、故郷の祖父母へお薬や暖かい夕食を届けるなど、デリバリーは多くの可能性を秘めているサービスです。
テクノロジーで時間価値を高める
時間は無限ではなく、有限なもの例えば、一生のうちにお子さんと過ごせる時間の平均は、母親が約7年6ヶ月、父親が3年4ヶ月と言われているそうです。時間は平等に与えられているもので、どのように使うかは人それぞれですが、できることなら、本当に大事なものや人に時間を使っていただきたいと考えています。
質の良い、豊かで、幸せな時間を過ごしてほしいという思いが、我々のミッションである「テクノロジーで時間価値を高める」に込められています。細かい行動や時間の使い方の一つひとつを効率化し、便利にできたら、もっと質の高い生活を送れ、大事なものや人に時間を使えるようになるはずです。そのような瞬間に我々が寄与できる余地は十分にあるのではないかと考えます。
海外では既にドローンやロボットがデリバリーに携わっていたり、自動運転のタクシーが当たり前に走っていたりする街もあります。我々もテックカンパニーとして先進的な技術や新たな仕組みを積極的に取り入れていきます。出前館の大きな強みの一つは日本企業として、この社会や文化に適したプロダクトを作れることです。女性活躍の推進、多様な働き方、労働人口の減少、高齢社会への対応、過疎地域の活性化など、日本のもつ課題をテクノロジーで解決に取り組んでいく企業を目指していき、より豊かな社会を実現していきたいです。
成長意欲のある新しい仲間と出会いたい
経験を通じて成長していく一緒に働く仲間に求めるものは「成長」です。成長に必要なのは、自分たちのスタンダードを高く持ち、失敗も成功も含めて、経験を積んでいくことだと考えます。良い経験はもちろん、つらかった経験もすべてが糧となり、自身をより強くし成長させます。常に現状に満足せず、より良く出来ると信じて、たくさんのチャレンジをしてみたい方が活躍できる場所です。
もちろんご自身でも利用いただけるサービスであるからこそプロダクトに対して情熱(パッション)を持っていただきたいです。不満があるなら自分で変えればいい。何千万人の方にご利用いただくプロダクトだからこそ、責任と覚悟をもって、仕事に向き合っていただきたいと思っています。
成長意欲があり、出前館のサービスを素直に「もっと良く出来る」と思ってくださる方。そして、毎日同じ作業を繰り返すのではなく、変化を楽しみ、チャレンジに満ちた、豊かな時間を過ごしたいと考える方。仕事における「時間価値」を、出前館で一緒に高めていきませんか。
* 出所:data.ai社(旧名AppAnnie社)。国内フードデリバリーアプリ7社のスマホDAUを集計。複数アプリを利用している重複ユーザーは控除せずそれぞれでカウント。テイクアウトとデリバリーアグリゲーターアプリのみでデリバリーを提供するレストランのアプリは含めない